・寝だめはできない
「睡眠圧」(睡眠科学では、睡眠が不足したときに、眠らせようと抗う力と表すことがある)
「睡眠圧」は、起きている間に積み上がり、眠ることで解消される。借金が溜まり、返済しているのだが、不便なことに、貯蓄ができない。
前もってたくさん眠った(寝だめをした)として、それ以前に溜まっていた借金はゼロになるかもしれないが、たくさん眠ったことで何かがチャージされるわけではない。いくら寝だめをしても、その後に起きることで、また借金が積み上がるのだ。
貯蓄が許されず、起きている代償として借金を背負わされ、眠って返済する。p54
『金谷 啓之 - 睡眠の起源』より