渡邉琢磨の21年作。弦中心の生楽器とエレクトロニクスの融合を図った作品。LPをジャケ買いし、最初はピンとこなかったが、徐々に美しさが分かるようになってきました。
生音を後で弄るというよりは、そもそもの演奏の時点で演奏者の解釈にブレが生じる楽譜を演奏させているらしい。即興とまではいえない不確実性を孕む演奏が電子音やノイズと混じることで、程よい緊張感とアンビエント的な美しさが両立されていると感じる。とびきり良い音で聴きたい。
この人の代表作であるCombopianoの"Agatha"も最近入手したけど、こちらも素晴らしい傑作。方向性は全然違うが、ラジカルさは通低している気がする。