わが吐きし
すべての声を溜めてゐる
鏡がひらく西日のなかに
『時間の神の蝸牛』 渡辺松男
「他人は変えられない。 変えられるのは自分だけ」
という考えに縛られて、 吃音のある本人だけにアプローチすることが主でした。
しかし、コミュニケーションは言葉のキャッチボールであり、 吃音のある人の話し方が流暢ではなくても、聞き手が上手に受け取ってくれれば、キャッチボールは成立します。 吃音は幼少時からあるのに、困り感が大きくなるのは、聞き手の問題であることが多いと経験上感じていました。
読んでいて、涙が出そうなになった。
自分は軽度の吃音だが、中学生の頃に罹ってその事を、無理解な教師や大人に揶揄われて、本当に毎日死にたかった。
菊池良和 - 「なおしたい」吃音との向き合い方 より