最近聴いてる曲にマンネリ感があったけど、re:plusの新曲聴いたら一気に惹き込まれた。冒険するときかも。
「景色に音を」をコンセプトに、クラシカルで時にジャジーな音楽を作るピアニスト持山翔子と
ベーシスト小山尚希両氏によるインストユニット。
レーベル移籍後のベストアルバムが配信された時期に知り、少しずつシングルで購入していった際
第一印象で最も好きだったこちらをレコメンド。
標題通り自然に映える優しいこの曲は特にストリングスが幻想的に響くのだ。
m.s.t.(持山翔子/小山尚希)という名称には、「Make the Scenery Tune 〜景色に音を〜」という意味が込められています。ふたりは2019年に『Days』というアルバムをリリースしました。
ピアノとベースとギターとパーカッションとドラムが織りなす「Days」の音は、とてもダイナミックで、多彩な表情を見せてくれます。さまざまなことが起きてめまぐるしく過ぎる日常の風景を描くかのようです。
m.s.t.の音楽は総じて「絵を描く」イメージが浮かびます。「Days」ではライン・ドローイングを想起しました。ペンがさらさらと動き、日々の出来事、誰かの日々の記憶を絵にしていく。
m.s.t.というデュオの『緑と風』に出会ったのは2017年です。ピアノなどの鍵盤とベースとドラムによる演奏に、曲によってストリングスが加わります。
エレクトロやロックと比べると穏やかな音楽ですが、その中にも聴き手を引き寄せる力強さを感じます。映画の劇伴を思わせるというべきでしょうか。物語を支えながら、音楽自体も物語の一部として組み込まれている。
表題曲の「緑と風」で響くピアノとベースは、ふたりの人間のダイアローグに聞こえます。ときにモノローグとなり、やがて再び言葉が交わされる。スポットライトを浴びた二人の役者が会話で物語を描いていく舞台のようにも思えました。