Chooning

Franco Battiato

  • イタリア人SSWであるFranco Battiatoの80年作。 大ヒットした次作の前哨戦的な作品で、ルーツである電子音楽由来のアレンジセンスとポップソングが完璧に昇華される一歩手前というところ。 実質表題曲であるこの曲が白眉で、フワフワと浮ついたメロディと単調なリズムに反復するシンセのフレーズが複数重なっていくことで不思議な高揚感が生まれていて、かなり独特です。ベースラインがイカします。 歌詞は権威や政治や芸術といった正しさを主張するような代物を全て批判の俎上に載せ、茶化すことで、既存の価値観の解体を試みる内容のようです。「バリゲードはブルジョワのため」とかなり鋭い言葉も飛び出します。
    aoba_joe
  • Franco Battiatoの73年作。 昨日投稿した81年作は完全無欠のポップアルバムですが、70年代の彼は実験的な電子音楽家でした。 で、これがアヴァンギャルドと思いきや、Steve ReichとAshraの中間みたいな催眠的かつミニマルな電子音をしていて、私にとってはとても聴きやすい逸品でした。 この曲でのビブラフォンの反復なんかは後のポップ作品でも洗練された形で再出していて、不思議な浮世離れ感につながっていました。 余談ですが、この人を知ったきっかけはChat-GPTで、Caetano Velosoの最高傑作議論をした上で、彼に比肩するアーティストを尋ねたところ教えてくれました。
    aoba_joe
  • イタリア人SSW、Franco Battiatoの81年作。 イタリア史上初のミリオンセラーアルバム。つまり井上陽水の"氷の世界"的な化け物作品にあたります。クールなジャケが最高。 シンセポップ的作風で、シンプルなリズムと歌謡的なメロディ、本人の甘く気怠げな歌の組み合わせがとてもキャッチー。そして、随所で効きまくる変幻自在なアレンジが中毒性を高めていて、最近はこればかり聴いています。 冒頭のこの曲は、ドラムが止まって歌とストリングスだけになるパートが特に美しく、風も動かない完璧に孤独な渚に浸る瞬間が描かれています。そして、またドラムのシンプルなビートが戻ってくるところも爽快です。
    aoba_joe