マイアミ・ソウルの裏名盤、Milton Wrightの1975年ファースト。
本作も次作『Spaced』も当時全く鳴かず飛ばずだったようで、あっさり音楽を引退し別の道に進むMiltonだが、この2作を聴けばつくづくもったいない歴史だと思う。
マイアミらしいブリージンなギターとパーカッションが爽やかな風を呼び、スペーシーなシンセが彩るそのサウンドはフリーソウル期に注目されるのも納得の普遍的なもの。
歌は弱いがその繊細さもMiltonの個性として生きる。
クラシック「Keep It Up」と並ぶお気に入りがこれ。
低体温なグルーヴに仄かな熱が帯びる、ロマンティックなメロウ・ソウル。
Milton Wright
- Betty Wrightの実兄として知られるMilton Wrightが残した2枚のアルバムは今ではフリーソウル〜レアグルーヴにおける重要作として位置付けられている。 マイアミ産ソウルの美味しいところが凝縮された名盤たちでファースト収録「Keep It Up」は不朽のクラシック。 この77年作のセカンドもソウルファン垂涎の名曲が多いけれど、個人的にはこの曲がベストトラック。 タイトル通り魔法のような魅力が詰まった極上のメロウダンサー。 チャキチャキと軽やかに刻むギター・カッティング、しっとりとウェットにうねるベースライン、丁寧に歌い上げるボーカルと各パートが品良くまとまった名曲だ。