岡田拓郎の新作は映画のサントラですが、これが実に良いです。サックスとベース以外は本人が全て演奏しており、3人によるアンビエントアンサンブルといった趣きです。
絶妙な緊張感を生むシンセサウンドと溶け合うサックスの音が素晴らしいです。じっくりと音像を変化させていく様に耳が離せません。
前作の投稿でも言及した気がしますが、"In A Silent Way"感が本作にもそこはかとなく漂っています。
岡田拓郎によるSteve Hiettのカバーだが、リスペクトを超えた音響への執着が窺える相当ヤバイ作品だと思われる。本家の解像度をめちゃめちゃ上げた結果、時空の裂け目まで見えてしまったような音になっている。ある意味でcity popの虚構を突き詰めた先にあるサイケとも言えるかもしれない。
本当は、本家こと"Down On The Road By The Beach"(83年作)が一種の究極の作品であることを力説したいところだが、残念ながらspotify未配信である。このジャケも本家のブックレット内のHiett撮影の写真。
音の鬼才。フォークロックに軸足を置きつつ、シティポップやアンビエントといった範疇でも良作を出してきた岡田拓郎の渾身の一作。本作ではさらにジャズの自由な部分をも採り入れた、というより各ジャンルに枝分かれする前の不定形な音像をいかに肌に馴染ませるかといった具合で、色んな名前が頭をよぎりつつも何物でもない音楽が生成されている。
豪華ゲストが参加しているのに記名性も人為性も薄いのが不思議で、Milesの"In A Silent Way"を聴いた感覚に近い。
ニューエイジディスクガイドでの細野晴臣との対談で、20年代は非論理的な取り組みを模索する時代と言っていたが、まさに感覚の上澄みのような音楽かと。
今月末にリリースされるニューアルバムから先行配信されたJohn Coltraneのカバー。Sam Gendel、石若駿が参加とのこと。
岡田拓郎さんって元・森は生きているの人だったのね。
ソロ作品の歌モノは正直あんまり引っかからなかったんだけど、この曲を聴いた時はなんだか身体に染み入るようで良いなあと思った。
朝一番で聴いたらどこか静かな気持ちになり落ち着いた。曲の養分が染み込んでいくような感じが心地よい。タイトル通り、花が成長して枯れるまでの早送りドキュメンタリーなどに似合いそう。チルが好きな人におすすめ。
同じ北海道でも、札幌から摩周湖に向かう方が東京に向かうより圧倒的に時間も体力も必要とするんだけど、摩周湖のお客さんを片道5時間かけて訪問して、お会いしてからわずか30分で失注確定した時の絶望感たるや、、人を狂わせます
その時に聞いてた曲
発狂しそう