全曲がシームレスにつながっている印象
フォーク的な懐かしさと今のバンドらしさの両方を持っていると思った
フォークを聴いて育った自分にはかなり耳馴染みがよく、最後の「ら〜ら〜ら〜ら〜♪」は浸れる
乙女絵画の新作EP。「俺は生まれながらに川ならよかった」というキラーフレーズを放った昨年のデビューアルバムとはまた違った魅力が出ています。
前作はスローチューンが多かったですが、今回はアップテンポな曲が目立っているのが意外でした。演奏のドライブ感と持ち味のギターがうまく融合して、そこに載っかる不思議な色気のボーカルが情景を豊かにしているようです。
彼らに加えて、最近投稿したGlansや行為者も札幌ということで最近は北が熱いですね。
乙女絵画という北海道大学の現役生バンドのフルアルバム。この曲はタイトルトラック。つまりアルバム名も"川"である。渋すぎる…けどとても良いです。
スローなサイケデリックロック。丹念に鳴らされた一音一音がゆっくりと星図を形作っていく。夜空を見上げるようなスケール感があり、その空間を駆けるギターがかっこいいです。
雄大かつ朗々と歌うボーカルも詩的な歌詞が似合うニヒルだが密かにセクシーな歌声が、音にも合っていてよい。メロディも良いので弾き語りでも成立しそうです。
"俺は生まれながらに川ならよかった"という詞が素晴らしい。せめて音楽の中でなら川でありたいという希求なのかもしれません。