先日に引き続きEduardo Mateoの遺作(89年作)の1曲が解禁。皆さんもそろそろこのジャケに親しみを覚えてきた頃かと思います。
他の曲はニューウェーブな感じですが、この曲は何故かニューエイジな方向に振り切れて逆に現代に刺さりそうな1曲。やたらと存在感ある波の音と、キラキラしたギター、若干痴呆が入ってそうな歌声が繰り返す"Carolina"という名前…並行世界に迷い込んだかのような違和感が付きまといます。つまり、キモくて好きです。
波の音と海鳥の鳴き声に耳をすませると、同年の名曲である細野晴臣"Preocene"が想起されて、偶然でしかない地球の裏表での共時性にめまいがします。
ウルグアイの伝説的SSWことEduardo Mateoの最終作(89年作)が断片的ながら徐々に解禁されています。ジャケからしてイカしてますが、調子外れのテンションを何故かよく示している感じがします。
全貌を聴けるのを待つしかないんですが、Caetano Veloso "Estrangeiro"やXTC "Oranges and Lemons"といった同年のカラフルな傑作群と並べるに相応しい作品だと確信しています。
ウルグアイの伝説的SSWことEduardo Mateoの84年作。強いて言えばサイケフォークなのかもしれませんが、歌とギターとパーカッション(+α)の簡素なスタイルで、独特の節回しとリズムで奏でられる音楽は、醒めたままに不思議な陶酔感を与えてくれます。
失礼ながら、最高のおしゃれをしたホームレスみたいなジャケもこの音楽の出所不明さに寄与している気がします。