イタリアのSSWのFabrizio De Andreの代表作(84年作)。自らのルーツの地中海音楽の探求がポップミュージックとして結実した作品。
彼の渋い歌声とそれを支える音世界。一聴して分かる懐の途方もない広さは、まさに海に抱かれているようであり、悠久の潮騒に耳を傾けながら、海辺の人々の営みのイメージも喚起されるだろう。当時の音は今聴くと古いところもあるが、海と陽光の世界を表現する上ではけっこうマッチしていると思う。全編ジェノバ方言につき、ブックレットにはイタリア標準語訳がついている(どちらにせよ読めず)。
ローマ旅行の際に30周年盤に出会えた個人的幸運もあり、大事に聴き続けている作品。
This highly lysergic song is from 1971. It's the only song of this kind by Fabrizio De Andrè. The ultra-delayed effect on the voice along with the oneiric lyrics ("I see rivers into my veins, they are in search of their sea..") always send me in a trance status.