甲田まひるの新曲はアニメのエンディングで、今まで以上に広く聴かれているので単純に嬉しいです。
JPOPもジャズもラップも直列にして、ポップで可愛くかっこいい曲を作って自分で歌ってしまえるセンスがますます冴え渡ってます。昨年のアルバムも素晴らしかったですが、より中毒性が高まっている感じです。
甲田まひるのシンガーソングライターとしてのデビュー盤(5年前にピアノトリオ盤あり)。22歳で全曲作詞作曲という看板だけでなく、やりたいことを高いレベルでやりまくっているのが凄い。
シングル曲はかなりJPOP意識が高かったので、全体的に胃もたれするかと心配していたら、1,2曲目の生音重視のグルーヴにやられました。2曲目のこの曲はジャズピアニストという出自とポップセンスがいい塩梅でミックスされているのが個人的に好み。
ラップもけっこう上手いし、今後の方向性の選択肢が多すぎるという点でも期待大な人かと思います。
たまたま聴いてすげえとなった曲。chooningの切り抜きだけでは普通のJPOPだが、曲展開が相当おかしい。全編でポップとはいえ、ラップもあればアクロバティックに接続されている部分も多々あり、カラオケで歌える代物ではない。
驚きなのはこれを歌っている本人が作詞作曲していること。PVでは可愛く踊っているが、かつてはジャズピアニストとして17才でデビューし、石若駿らと高速のビバップを弾き倒す才女であった(spotifyで聴けるが、普通に素晴らしいピアノトリオ作品)。
つまり、天は何物も与える系のSSWということになる。いよいよアルバムが出るので楽しみ。
インタビュー記事を読んでもう一度聴くとなるほど納得。
前半を聴いた印象がK-POPッぽいな…ってのは、ある意味正しかったわけだ。
それっぽいパートとJ-popッぽいパートをコロコロ転換しながら進むのは前半で、後半はぐっとメロディやサウンドが日本っぽくなって終わるとこは面白いな。
日本の個性的なバンドの曲とかあまり聴かないよって若い人に頭で引きつけてから「こんな感じって楽しいでしょ?」って聴かせてるみたいな。