takayo1121
半熟玉子
高まっていく感情を最初のピアノの音で爆発させる。
その後は退廃的な、少し自暴自棄な気持ち。
ただ、Fishmansはリズムが良いから、そういう気持ちを味わったあとは少し前向きになれるのが不思議なところ。
もう今日はいいから、このムードに浸ってしまいたいときに聞く曲。
感情的になりすぎてしまいそうになったとき、心を静める曲。感情に自分が左右されて、目の前の仕事ができなくなったとき、この曲をヘビーローテーションする。
ぐちゃぐちゃでまとまらない気持ちを全部この曲に突っ込んで一緒に体を揺らすと、不思議と落ち着いてくる。
これは、一時的に自分の感情を預けられる場所。ポケモンで言うところのあずけ屋さん。
長岡北インターの隣の小さなトンネルで夜中に一人で歌った。シェリーは誰のことだろう。きっと明確な人はいなかったけど、今までのいろんな人たちの集合体で、歌っていたら少し涙が出た。
大学時代、やるせない気持ちになった時、この曲を聴きながら長岡北インターに向かって、真っ暗な田んぼ道を全力疾走しながら歌った。声が枯れるまで歌って帰った。
イントロのアルペジオが好きで、それを弾きたくて電子ピアノを買った。楽譜が読めないから、YouTubeで手の動きをまねして弾いた。今でもたまに弾く。
多分唯一ちゃんと弾ける曲。
大学時代、自分の知らない感受性を持っているあの人と仲良くなりたかった。共通項はあった。だから無理に距離を詰めようとしたけど、拒絶された。当時の自分の生き方をはじめて他人に話したけど、全否定された。それでも家に行って防御力0のところを言葉で殴られた。
長岡北のインターに向かう途中の小さな橋で、朝を迎えて、登ってくる太陽と暗い空を見ながらこの曲を聞いた。グジュグジュの膿が鼓動を打って、怒りと痛みが込み上げてきた。あんなに感情的になったことはない。大声でこの曲を歌って、それからしばらく生き方を失った。
「君は人を見下している」は彼女に言われた言葉。
今はちゃんと受け止められる。感謝している。
高校の時、テスト勉強、受験勉強。山梨県立図書館でよく聞いていた。トイレに行ったり、館内をふらふらしながら、将来に対する不安とか、1人で生きることについてとか、社会人になってからの自分のこととかを漠然と考えながら勉強の合間に聞いた。
2021-12/13
1年ぶりに会った大学時代の先輩とピザ食べて、ぶらぶら散歩して、焼肉いって、最後にガストで教えてもらった曲。原曲より、YouTubeの歌ってみたの方が好きだと言っていた。その後は、遠回りをして多摩川沿いを歩いて駅に戻った。
思わせぶりに手を握られたけど、多分酔いが覚めたら先輩は反省する、嬉しかったけど、何気ないふりをして歩いた。
階段の終わりで少し強めに手を握ってホームで別れた。最後のハグは自分が待っていたものだったけど拒絶した。これで2回目。
どういう顔をすればいいか分からなくて、かなり情けない顔をしながら別れた。
朝になってシャワーを浴びながらこの曲を聞いた。