最近色々なアーティストの差別的発言が取り沙汰されていますが、差別を直接的に受けたことで芽生えた被害者意識に乗っかって、「正しいことを言っている自分」を見てほしいだけの人達の主張がまかり通っている感じがして、なんだかなあと思っています。
そんなモヤモヤした中で、哲学者・中島義道による「差別感情の哲学」という本を読んだんですけど、めっちゃ思考がスッキリしました。
「差別を一掃するべきだ!」という正義の名の下に行われるレイシストの弾圧は、ユダヤ人を全滅させることこそ正義だと信じていた人たちと同じ心的構造をしている、という話がめっちゃ怖かった。両者に共通するのは、自己批判精神の欠如。