これ聴くと石井岳龍監督の映画『爆裂都市』を思い出す。出演、陣内孝則、大江慎也、泉谷しげる、ザ・スターリン、町田町蔵etc…。あの映画の世界観を敢えて音楽で体現している所が凄い。ノイズと破壊のオンパレード。歌詞は到って素朴ですが。いまどき「マザーファッキン!!!」なんて言葉使わねえっつーの。
でも、なんかそこいらのハードコアパンクやオルタナティヴとは趣向が異なり、むしろそれ以降のポスト・グランジ、或いはシューゲイザー的な「音響実験」がこのバンドの魅力なのかも知れない。単細胞なロックと思われがちだが、その裏で「企み」を感じさせる前衛的な演奏には只々唸る。洋楽顔負けのクオリティーである。