「これで曲ができてしまう」そう笑うのはドラマー。音楽が湧いてきたと嬉しそうにするのは作曲とギター担当。横で烏龍茶を飲むのはベース。
バンドを組んでいた人たちが、今は仕事をしながら合間に音楽をやっていて、そしてたまに集まって他愛もない話とちょっとの昔話をする。
しんみりとしてきたところで耳に入る「パチンコパチンコ〜」に私は笑う。明日も生きていけそう。
皆、動いている。目の前のことをしていて、憂う。私は書く。私は撮る。リズムが流れてくる。弾きたい。感情は単純なものだ。この人たちの近くにいたいのだ。そしてこういうものの積み重ねが自分をつくる。