テレビ番組の企画で始まったコミックバンドかと思いきや、やっぱり川谷絵音の才能を感じざるを得ないバンドになったジェニーハイ。楽器を始めたのが大学生からというのも驚くべき部分だけど、何よりソングライティングのセンスがズバ抜けてるなぁって感じる。
「好きが少し減ったとしても / 嫌いにはなれないから / 同じベッドで背を向け合うくらいさ」
プロポーズなんてロマンチックな出来事がここまで日常的に感じられて、プロポーズ後の好きという気持ちの変容の仕方まで解像度がくっきりなのが、やっぱり川谷絵音の才能だなと思ってしまう。何よりこのアルバム、コミックバンドというにはどれも核心に迫ってくるようで恐ろしい。
ネタバンドだと思われがちだけど、佳曲揃いのこのアルバムの最終曲の「まるで幸せ」。
大切な人との出会いを思い出させてくれる優しい曲です。
日曜日の午後に、サンダルで洗車をしながら聴くと勝手に涙が流れてきた。
どこ由良の涙なのかは良く分からないけど、
まあいいや。