ふと思い出した、旅行中の一コマ
海辺で陽が昇るまで2リットルのビール瓶を回しながら、自分の国がああだこうだ言って、世界中の争う奴らはバカだなって話してた。けどきっと何も持たずに飲み散らかしてる自分達のがよっぽどバカだなって話もした。
それから少し寝て昼前には島々を行き来しながらまるで昨夜の真面目さなんて一縷も持ち合わせていません、みたく潮くささにまみれた。
それなのにまた夜には昨夜と同じことを話して、終わっても終わらない、けど何故か延々と話せる。
あれは何だったのか、彼らは元気なのか。
持ってる物で見え方が変わる世界の平和は遠かった。