断片的に綴られた日記のような歌詞、すこしずつ変化していく平坦な曲
pvではgifやフリー素材のような映像、記憶の中でふと思い出された主観的で些細な場面の連続
それらすべてが個人的で共有できない物語の存在を感じさせる。
前に読んだ本で、対話において合意や調和(ハーモニー)を目指す必要はなく、共感を大切にしながら自分と相手との違いを掘り下げること。異なった意見が対立しあわずに共存している状態を「ポリフォニー」というって書いてあった。
心地よさやハーモニーは音楽においてとても魅力的なものかもしれないけれど、それによって起こる同調は閉じた幻想のようにもこのバンドを聴くと思えてくる。