オーストラリア出身のヴァイオリニストでありシンガー 、Sarah Àlainn(サラ・オレイン)を知ったのはEテレの語学番組です。
どんな音楽を作っているのか興味が湧き、アルバム『ANIMA』を聴いてみました。歌声とヴァイオリンの響きが織りなす美しさを堪能できます。
「Animus」はヴァイオリンの静謐な演奏から始まります。やがて展開は急変し、攻撃的な音が響きます。例えるなら、船を翻弄する嵐でしょうか。小さな存在を呑み込まんとする大きな力。
同時にSarah Àlainnの音からは、そうした力に抗い、立ち向かう姿が見えます。弦の音色に耳を傾けていると、多彩な表現にいつしか心を奪われます。