Marc Benno Franny for azukiog

サザンロック、スワンプの隠れた逸材と言うべきアーチストの一人、マーク・ベノ。少し中性的なヴォーカルと浮遊感漂う演奏が魅力でもある。

この曲はそんな彼ならではのロンリネス、男の悲哀を滲ませた名曲でバッキングの女性コーラスが優しく包み込むある意味「癒し系」のナンバー。ジャケが象徴するように一人港に佇んで聴くと雰囲気満点な曲のように思う。

全体的に黒人色の強いソウルフルな演奏なのだが、ヴォーカルがやたら白っぽいのでそこは大目に見てあげて。クラレンス・ホワイト、ニック・デカロを始め、参加面子が凄いので「総合芸術」っぽい作りの燻銀なサウンドを心ゆくまで堪能できる。いやはや、渋い。