〖気品・美しさ・包容力・威厳〗
自分で出す音を選ぶということ。
エリス・ラーキンスのピアノが大好きです。
思い切りの良い音を出すのが尊ばれるのがジャズの世界。ビックトーンというやつ。
比してこの演奏は幾分か控えめで、
しとやかに聴こえる。これはスモールトーン。
丁寧に音を紡いでゆく。音を大事に労わっている。
それでいてメロディをどんどん重ねていくので、
詩が産まれる瞬間のように音が鮮やかに聴こえる。
弾き映えするダイナミックな表現を目指してない
ので、くどく感じるときもあるけど...。
組んでいるルビー・ブラフのコルネットも
滋味と穏やかな詩情溢れる音色。