途中から入ってくるキックがやたら音割れしてて変わったミックスだなと思って聴いていたが、歌詞の内容がクラブでの事を歌っていて、防音扉から漏れてくるキックの音を再現してるんだと気づいた。すごい発想だな。
片想いの「踊る理由」という大名曲のカヴァー。
最近ひっそりとデジタルリリースされていて、MC.sirafuのツイートで知った。
基本的にどんなジャンルであっても歌詞が頭に入ってこないタイプなのだが、イルリメ氏は数少ない"言葉が頭に入ってくる作詞家"のひとりである。
じわじわと情景や感情が喚起されて、時折頭から離れないパンチラインが放たれる。EVISBEATS「いい時間」なんてのはその白眉だ。
この曲では、寺尾紗穂の優しく、小気味良いリズムのポエトリーリーディングとボーカルで、"きみに寄り添って踊る理由"が明かされる。後半にかけて涙が止まらなくなる。