Willow
Willow
哲学科の大学生です。
文章を書くことが好きなので、曲を聴いて感じたことをつらつらと書き連ねていきます。
大切な人と車で駆けていく曲。
相手を誘う時の緊張や戸惑い、ドライブに出掛ける高揚感、そんな浮き足立った気分が感じられます。
聴いている内に、心が澄み渡るような爽快感に満たされていく、そんな好きな曲です。
青い月、もし月が海で覆われていたら...そんな幻想を描いた曲です。
まったりとした旋律もさることながら、歌詞に注目してみるとまるでファンタジー世界のような空間が広がっていました。
この曲が収録されている「EYES」というアルバム自体が月の世界と地球の世界について描いた構図となっており、月が美しい世界として描写されています。
欲望や雑念にまみれ荒廃してしまった地球と対照的に、月の世界は非常に純粋であり、例えそれが現実と乖離した姿であったとしても憧れを覚えてしまう、そんな曲だと思います。
とても美しい曲です。
メロディーラインやボーカルの声もさることながら、Nothingというタイトルや歌詞の中にもその美しさが表現されています。
この世界に蔓延する絶望感と無常感を歌い上げる歌詞は、本来であればとても悲しい印象を覚えてしまうようなものですが、聴いていると何故か虚無感を美しく感じてしまいます。
私を含め、現代社会において疲れた人々にとって非常に染みる曲ではないかと思います。