Kazma
中学生の頃、人生で初めて買ったアルバム『Nevermind』。
収録されている13の曲全てに骨抜きにされ、すっかりハマってしまった。
なかでもこの<Come As You Are>は10年近くたった今でもかなり楽しんで聴く。
その独特な歌詞世界が特に魅力だと思う。
「don’t have a gun」「Memoria」といった言葉のリフレインは耳に残る。
カート・コバーンは昔「歌詞に意味なんて無い」と大げさに言った。
抽象的な言葉が並ぶ彼の詞は、”純粋な詩”として読むだけで楽しい。
当時はインターネットで歌詞を検索し、その散文詩的な魅力に追いつこうと必死だった。
ほんの少し英語がわかるようになった今では手放しで聴いていても前よりはわかるようになった気がする。
カート・コバーンは生涯パンクを貫いた一人の怒れる者であると同時に、一人の詩人でもあったのだなあと、今、しみじみ思う。